【 手掌療法=ハンドセラピー 】

手掌療法(ハンドセラピー)ってなに・・・?

 

これはあくまでも当院の考え方や技法です。これに類似した技法や手技は、洋の東西を問わず多種多様に存在しています。

 


  1、手を当てる手当てが始まり・・・  

身体の何処かを何かにぶつけたら、ぶつけたところに自然と手を当てる。肩が凝って辛ければ、自然と肩に手がいく。胃腸の調子が悪ければ自然とお腹に手を当てる。何かに悩むときは、額(おでこ)や頭に自然と手を当てる。自らがなした不出来な行いで胸が痛むときは、自然と胸に手を当てる。痛む所に手を当てる手当ては、ごく自然に誰でも行っています。

 

痛みがある所に手を当てる。手を当てるのは手の気を当てて、痛みを鎮め、気持ちを落ち着かせようとする自然な行いです。或いは手を当てることにより、手と患部に(気の)同調作用が起こり、痛みや違和感で損なわれた自己本来の一体感が、回復傾向へ向かうことを願う原始的な本能なのかもしれません。

 

痛みのある所に手を当てるだけでは処置ですが、痛むところの気を動かすことで治療法となりました。手を当てて痛みのある所の気を動かしていく。或いは過剰に集まりすぎた気を引き出し取り除いていく。それを感じ調整していくには、手が一番感度のいいセンサーであり、即調整器具だと思っています。 

 

 

2、手で探り・手で考え・手で調整していく

 

身体の緊張した所や冷たい所などは、気は流れにくい。気は、筋肉の緩んだところを流れていくという傾向があります。身体の何処かに緊張や硬い所はないか、力なく虚して(凹んで)いる所はないか。これを探るには手や掌が最も適しています。体表面の凹凸・寒熱・虚実を手で感じ、手で考え、手で調整していきます。

 

 

3、どんな感じなの・・・?

 

ツボ周辺や気の流れに詰まりのある所に手や指を軽く置いて、皮膚を軽く引いたり、伸ばしたりします。また手掌などで多少の加圧をかけて微かな動き=微細動(BS)の中で気流を回復させていきます。

 

気の流れが回復されてくると、その部位が軽くなった感じがしてくることが多く、その個所が動かしやすくなったり、或いは疲れが取れる感じがしてくることが多いです。痛みの場合は、痛みの程度が軽減していく方向に向かっていくことが多いです。